
2025年11月13日(木)、九州工業大学飯塚キャンパスにて、ブロックチェーンエンジニアの育成を目的として開講した Web3 Lab の成果発表会が開催されました。
Web3 Lab は、実践的なブロックチェーン技術の習得に加え、サーキュラーエコノミー(循環経済)を基盤とした未来志向の学び、そしてリーダーに不可欠な人間学を身につけることを目指す取り組みです。
本イベントは、半年間の授業を通じて培った知識と技術を披露する場として位置づけられ、ブロックチェーンを活用した社会課題解決への革新的なアイデアが数多く発表されました。
本イベントは、九州工業大学 社会連携講座 Web3 Labが主催し、情報・通信工学科の荒木研究室、アミタホールディングス株式会社、株式会社chaintope、株式会社ハウインターナショナルの協力のもと実施されました。また、福岡県未来ITイニシアティブ、飯塚市、一般社団法人飯塚友情ネットワーク、Fukuoka Blockchain Allianceが後援しました。
半年間の授業の集大成として、本イベントは学生たちの学びの成果を形にした重要な発表の場となりました。開催時間は18:00から20:30までの2時間半にわたり、参加者同士の交流や審査員との質疑応答も行われ、熱気に満ちた雰囲気の中、イベントが進行しました。
今回は 6 チームが出場し、それぞれが独自の発想をもとに、ブロックチェーン技術を用いて社会課題の解決に挑むプレゼンテーションを行いました。
各チームの発表内容は、次の通りです。
バッテリーの劣化による発火事故等が近年多発しており、中古品の劣化度を正確に知れるソリューションの提案がなされました。独自のハッシュチェーンを構築する着眼点が評価され、chaintope賞を受賞されました。


みんなで音楽をつくりあげるブロックチェーンを活用したシステムの提案がされました。デモの作り込みが評価され、飯塚友情ネットワーク賞を受賞しました。

メールのなりすましや迷惑メールの問題を解決するソリューションが発表されました。アイデアのみの発表で、残念ながらデモまではありませんでした。ぜひ大学院へ進んで実装までしてほしいとのエームも込みで、見事、情報工学部長賞を受賞されました。

成績データの信頼性が不透明という、学校組織へのある意味で挑戦状とも言える、学生ならではの視点での問題点を指摘し、その解決策を見事に提示してくれました。事業とのつながりが深いこととデモが抜群の出来だったことから、ハウインターナショナル賞を受賞されました。



学生の消費活動を活発にできるツールの提案をしてくれました。iPadへの差し替えも手際よくこなし、充実したデモを披露してくれました。アイデアが評価され、アミタホールディングス賞を受賞されました。

ホテルの宿泊キャンセル問題をあざやかに解決するソリューションを提案してくれました。冒頭、問題点が臨場感を持って本当に問題だと参加者に伝わるように寸劇からはじまりました。参加者は一気に発表に引き込まれました。審査員からの質疑応答にも待ってましたとばかりに、想定問答用に用意していた別資料を投影し、巧みに回答をされていました。発表のうまさ、デモの出来、準備の良さなどが総合的に評価され、見事に最優秀賞を受賞されました。



今回の発表会では、7名の審査員にご協力いただきました。













今回のイベントを通じて、学生たちの革新性と技術力の高さが改めて実証されました。審査員からは「これからの日本の未来を担う若者たちの挑戦に期待したい」との声が寄せられました。閉会の挨拶ではアミタホールディングス株式会社の宮原執行役員が「なぜやるのかという社会ニーズとみなさん自身の思いを大切にしてほしい。この発表会は終わりではなく、はじまり。ぜひ社会実装をしてほしい」とのエールがおくられました。
参加者の今後の活躍に期待するとともに、来年の開講、発表も楽しみにしています。
参加者全員で集合写真を撮影し、笑顔と拍手に包まれながらイベントは無事に終了しました。「次回もぜひ参加したい!」という声も数多く寄せられ、来年の開催への期待がますます高まります!
